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事業報告
平成27年度 香美町商工会インバウンド事業報告


1.事業名称
兵庫県商工会連合会助成・地域活力増進事業
外国人観光客を対象とした誘客プログラム策定事業

2.事業目的と内容
平成27年度から3年度、インバウンド対策に着手。
外国人が安心して買い物・宿泊できる認証制度の導入、ホンモノの価値体験プログラムの策定を行うことを目的に、27年度は主に、外国人留学生による香美町現地モニターツアーおよび外国人観光客受入状況アンケートによる各調査事業、セミナー開催による気運の醸成・地域資源の活用・利用促進に向けた啓発事業を実施した。

3.27年度実施事業
1)外国人留学生による香美町現地モニターツアー

@目的
外国人留学生が在籍する教育機関と連携し、留学生により「別表1」について調査を行い、異文化を持つ外国人の目線と価値観で香美町を調査する。
事後にディスカッションを行い、課題抽出・改善点の提言を受け、今後の当事業実施に伴う基礎資料とする。

別表1
町内の既存観光地・施設等の認知度・興味・関心
既存体験プログラム・メニューの興味・関心
公共施設・宿泊施設・小売店・飲食店の受入体制、利便性について(外国語表示・案内の有無、外国語対応、Wi-Fi・インターネット接続環境)
SNSに対応するための風景等、写真ビュースポットの発見
調査書作成およびプロジェクトチームとの意見交換等

A実施教育機関
 公益財団法人 京都日本語教育センター 京都日本語学校
 http://kjls.or.jp

B夏季調査
 開催日 8月3日(月)・4日(火)
 参加者 9名(イギリス・カナダ・韓国・台湾・メキシコ)

調査先
8月3日 遊覧船 かすみ丸(黒島・白石島一周コース)
大乗寺
香住鶴
餘部橋梁 空の駅
今子浦からの夕陽・漁火、かえる岩
8月4日 小代物産館(但馬牛の歴史)
ひまわりパーク・おじろスキー場
嶋地放牧場(但馬牛)
うへ山の棚田
久須部渓谷(要滝・三段滝)
ハチ北 マレットゴルフ
但馬高原植物園(カツラの木・高原植物)


平成27年8月4日 日本海新聞


平成27年8月4日 神戸新聞


平成27年8月11日 北近畿経済新聞


関係者意見交換会 9月8日(火)京都市 京都YWCA


C冬季
開催日 1月16日(土)・17日(日)
参加者 11名(アメリカ・イタリア・タイ・台湾・フランス・ブルキナファソ)

調査先
2月16日 ハチ北スキー場
2月17日 猿尾滝
マルヤ水産株式会社・干市(カニの剥き身体験等)
香住漁港西港(底引網漁船・セリ市場)

レポート



平成28年2月1日 北近畿経済新聞


平成28年1月17日 日本海新聞


2)外国人観光客受入状況に関するアンケート

@目的
外国人観光客の受入状況の実態を明らかにし、現状をより詳しく把握するとともに、今後の事業計画の策定、外国人観光客の受け入れ態勢の強化を図ることを目的に実施する。

A実施内容
・調査対象    香美町商工会 会員事業者
(飲食業、サービス業。宿泊業、卸・小売業)
・調査件数    363件
・調査票送付日  平成27年12月4日(金)
・調査票回収日  平成27年12月18日(金)
・調査票回収件数 165件
・調査票回収率  45.5%
・調査項目   「別表2」のとおり

別表2
1 主な事業はなんですか。
2 従業員数は何人ですか。
3 今までに外国人観光客の利用はありますか。
4 3で「はい」と答えた方にお伺いします。
直近1年あたりの外国人観光客数は何人ですか。
5 3で「はい」と答えた方にお伺いします。
外国人観光客の地域圏・出身国はどこが多いですか。
6 外国人観光客を受け入れて良かったですか。悪かったですか。
7 売上高に占める外国人観光客の割合はいくらですか。
8 外国人観光客を受け入れたくない方に質問です。その理由を教えてください。
9 外国語での商品・サービス内容の案内説明はしていますか。
10 外国語を話せる従業員の方はいますか。
11 外国語表示に対応したホームページはありますか。
12 11で「ある」と答えた方にお伺いします。
表示内容はどのようなものですか
13 外国人観光客への周知はどのように行っていますか。
14 現在、クレジットカードの取扱をしていますか。(カード決済の有無)
15 Wi-Fiアクセスポイントはありますか。
16 外国人観光客の受け入れに関する今後の方針があれば教えてください。
17 外国人観光客を増やすために今後取組たいことはありますか
18 外国人観光客を迎えるにあたって、行政や商工会に求めることはありますか
19 その他なにかありましたら、ご記入ください。

外国人観光客に関するアンケート

平成28年2月16日 日本海新聞


3)インバウンドセミナー

@目的
今後、外国人観光客の誘客を実施するにあたり、会員事業者等への誘発・気運の醸成を図り、また外国人目線での地域資源の活用、新発見・再発見、利用促進に向けた行動支援の機会とする。
あわせて地域資源の理解を促進し、ホンモノの価値体験プログラムの策定
にも繋ぐことも目的とする。

A第1回
開催日 平成27年10月8日(木)
会 場 香美町商工会 香住本所
テーマ「気軽に外国人観光客を招き、迎えるためのAtoZ」
講 師 刀根浩志氏、阜東丹桜氏、朝野泰昌氏
出席者 36名

案内リーフレット


B第2回
開催日 平成28年2月17日(水)
会 場 香美町商工会 香住本所
セミナーテーマ「気軽に外国人観光客を招き、迎えるためのHow-to」
講 師 刀根浩志氏
テーマ「香美町の地域資源活用・体験プログラムづくり」
稲見みずえ氏
テーマ「外国人観光客の訪日旅行ニーズ」
Marco Ferrari氏
テーマ「外国人の目から見た日本旅行」
細見麻規
テーマ「外国人観光客を受け入れるための心構え・おもてなし」
出席者 30名

案内リーフレット

4)調査研究事業

開催日 平成27年11月26日(木)
会 場 香美町商工会 香住本所
テーマ インバウンド化に向けた情報発信
〜共同プレスリリースで地域の活性化〜
講 師 兵庫県商工会連合会 チーフアドバイザー 大谷芳弘氏

4.総括
平成27年度より実施した当事業については、まさに手探りの状態からのスタートであった。
東京から大阪間のゴールデンルート、一部地方都市での取り組みがマスコミを通じて報じられる限られた情報量、また香美町に類似した地方市町村での先進的取り組み事例の情報も殆どなく、3年度後「外国人が安心して買い物・宿泊できる認証制度の導入」、「ホンモノの価値体験プログラムの策定」に向け、何をどのように行えばよいのかを日々研究・検討しながら1年間、以下の3つの事業を中心に取り組んできた。

@ 外国人の生の声を聞くことを目的に実施した「香美町現地モニターツアー」
香美町には、海山川が在り、夏は海・冬はスキーが楽しめ、但馬牛・松葉ガニ等の農水産物、温泉、名所・旧跡も多く、日本人観光客に対しては、自信を持ってお越しいただくことの働きかけが行えるが、それが外国人観光客の立場・目線においても日本人観光客同様に、行うことが可能なのかを調査するため、夏季・冬季にそれぞれ実施した。
結果として、今回モニター先については、いずれも高評価を得たが、団体バスツアーのような短時間の滞在でより多く回るといったスタイルでなく、「1ヶ所ごとに時間をかけ訪れたい」、今回は神社仏閣に絞るといったように「テーマ・目的を決め集中して訪れたい」、「見るだけでなく体で触れ、体を動かす」といった体験を伴いたいとの声が多く寄せられた。
このような声は想定しておらず、当事業の実施成果が現れたものである。
28年度も春季・秋季の実施を計画しており、今回はより体験をポイント実施し、「ホンモノの価値体験プログラムの策定」の基礎資料の確保に繋げたい。

A セミナー受講を通じての外国人アレルギーの緩和策
日頃、外国人を見かけることは殆どなく、また言語・生活スタイルの違いから外 国人の受入はまだまだ慎重な声が多いのも事実である。
しかしながら、一部の会員事業者においては、小規模事業者持続化補助金の活用により、ホームページの外国語表示、Wi-Fi設備設置等、インバウンド対策の動きは少しづつではあるが確実に進んでいくものと思われるが、より多くの会員事業者に、同じ思いを持っていただけるよう、インバウンドの有識者・宿泊事業者・旅行事業者・おもてなしアドバイザーからの講義を受講いただくことで、外国人アレルギーの緩和、受け入れへ向けての機運を高めることを目的に実施した。
セミナーには、会員事業者のみならず行政・観光協会関係者にも多数受講いただき、当会の取り組みを共有していただくことで、28年度以降の連携を図っていく機会にもなり、外国人観光客の受け入れに向け第一歩の踏み出しが行えたものと感じる。

B 「外国人観光客受入状況に関するアンケート」の実施
過去、香美町において外国人の受入状況について調査は、いずれの関係機関においても実施したことはなく、受入状況、店舗等の利用状況、外国人観光客の受け入れに伴う意識・感情については、推測のみで判断されてきているのが現状である。
また香美町商工会が、今後インバウンドを実施するにあたっても、会員事業者ニーズと乖離しているようでは当事業を実施する意義はなく、真実の思い等をアンケートを通じて確認することを目的に実施。
調査結果より、約半数の会員事業者で利用実績があり、受け入れて良かったが約4割、普通を含めると約9割が外国人の利用について好意的に受け止めている結果が判明した。
この結果は、予想を上回る利用状況であり、外国人の受け入れについても今後の取り組みによって、より向上することが見込められるものと判断する。
各調査項目において強みを強め、弱みを強みへ図るための基礎資料として活用するとともに、同アンケートを継続実施しながら会員事業者の利用状況・意識変化の定点確認資料としたい。
他にも町のブランディング・情報発信の方法について3回調査研究事業を行っており、28年度も継続して同テーマで取り組むものである。


以上、各事業の実施を通じて、会員事業者・行政・観光協会・住民等に対して、積極的にインバウンドへの取り組みの周知・参加をいただいたものである。
行政においては、ホームページの外国語表示、Wi-Fi導入費用の補助制度の新設を計画され、観光協会においても事業化に向けての動きがある等、1年前には無かった機運が芽生え始めている。
インバウンドは、香美町商工会だけが動いても成功することはなく、行政・観光協会・住民等、ここに暮らし働く人がともに取り組むことで、成功に向けて動き始めるものと考える。
試行錯誤しながらではあったが、29年度の「外国人が安心して買い物・宿泊できる認証制度の導入」、「ホンモノの価値体験プログラムの策定」に向け、27年度計画していた各事業の実施完了、当初計画以上の効果を得たことを自信とし、香美町のインバウンドに邁進したい。
これをもって、平成27年度 外国人観光客を対象とした誘客プログラム策定事業の総括とする。

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